上越リアル鉄道博物館プロジェクト概要

明治5年に日本に鉄道が開業して150年。それに続いて明治19年から始まった上越の鉄道は町の発展を促す豪雪地域の大動脈として貢献してきました。上越地域では、その痕跡を保存するふたつのレールパーク、登録有形文化財の二本木駅など、後世に残すべき鉄道遺産及び現在活躍中の観光列車「雪月花」、そして2023年福井延伸を待つ北陸新幹線までを含めた明治から令和の時代を凝縮した「リアル鉄道博物館」を形成してまいります。

サブタイトルは「明治から今へ。。。鉄道が上越にもたらしたものとは?」とし、鉄道コンテンツのみならず、それらと町の歴史をつなぐクエスト型の観光コンテンツを看板商品として開発、提供を行ってまいります。

私たちが実施すること

・上越地域の鉄道については140年の歴史がありながら、民間事業者によりそれぞれ任意に保存がなされていたため、鉄道が地域を代表する観光コンテンツとして地域の歴史とともに語られることがありませんでした。今回造成するコンテンツについては、「鉄道」を看板として掲げるものの、地域に残る鉄道遺産とそこに紐づくストーリーとともに、新しい観光ルートとして市民並びに観光客に伝えていくことを目指します。
・当プロジェクトでは、2022年度、鉄道の歴史が地域にもたらしたストーリーを地域住民に周知させ、長く語り続けられるようにする手法として、専門家による詳細な案内説明だけでなく、誰でも気軽に参加型コンテンツとして旅を楽しんでいただける「クイズ」を織り交ぜることにより、旅を通じて親子の交流を育み、仲間とのコミュニーションを生み出すなどの効果から「満足度」「再利用意向」の高いツアー造成を実施しました。
・また、従来の観光ツアーでは地域住民と観光客の直接的な交流を生む機会は少ないが、「クイズ&ウォークイベント」により、地域住民と観光客がスコアを競い合ったり、共同して問題を解いたりしながら、新たな交流を産む取り組みを実施しました。

・2023年度についてはあらたに地域の二次交通課題解決に向けまして、サイクリングを楽しみながら、車や徒歩ではたどり着きにくい地域の鉄道風景や鉄道資産をまわるツアー造成にチャレンジしてまいります。
・そして、クラウドファンディングでは、撮り鉄のみなさんにも安心して鉄道撮影を楽しんでいただける場所を作ろう!ということで、えちごトキめき鉄道谷浜駅の近くに「谷浜鉄見デッキ」を製作しました。
まだまだつづく楽しい鉄道の旅、ぜひご期待ください。

上越リアル鉄道博物館プロジェクト代表
 佐藤 大吾

2022年度 上越クイズ&ウォークイベント