感謝♪谷浜鉄見デッキ完成イベント無事開催できました!

無事開催できたことに感謝♪

8月31日(土)上越妙高駅前フルサットアップスにて、上越の谷浜駅近く、えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン沿いに設置された「谷浜鉄見デッキ」の完成ご報告と、その周辺の風景を精巧に再現した鉄道ジオラマの完成のご報告を兼ねて製作者の佐藤英也さま、トキ鉄前社長の鳥塚様にお越しいただき、スペシャル対談を実施しました。

開催に向けましては台風10号が迷走する中、地物からの参加者の安全確保、登壇者の首都圏からの往復の交通アクセスの問題など、日々変化する台風や雨雲の状況を見つつ、実施可否判断には相当な神経を払いつつも「GOサイン」を出させていただきました。ご参加のみなさま、ご登壇いただいたジオラマ王佐藤英也さま、トキ鉄前社長・大井川鉄道現社長の鳥塚亮さまにはあらためまして、深く感謝申し上げます。

ジオラマの出来上がりに感動♪

ということで、まずはできあがった谷浜鉄見デッキのジオラマをご覧ください。

鉄見デッキから海に向かって。。。海の背景は写真です(笑)
上から見るとこんな感じです(佐藤英也さん提供写真)

実に1年2か月かけて作られた力作。
本物の1/150のスケールで作成されたこのジオラマ。80cm×60cmくらいの大きさのハコの中に佐藤さんのこだわりとテクニックがぎっしりと詰め込まれています。
トキ鉄の谷浜駅近辺をご存じでしたら、なおのこと驚かれるのですが、「ほぼ本物」なんです(笑)

ジオラマ王佐藤さんのテクニックに驚愕!

佐藤英也さんは元旅行会社で現在は東京都中央区の観光協会にお勤めで、休日を利用した趣味のジオラマ製作において、3年連続で「鉄道模型モジュールLAYOUT AWARD」(東京・城南島アートファクトリーにて開催)のグランプリを受賞された「ジオラマ王」!

私ども上越リアル鉄道プロジェクトには一昨年の「鉄道とクイズの旅」実証実験からご参加いただいており、そのご縁もあって今回の製作をお引き受けいただきました。とはいえ、東京のご自宅からは距離のある上越ですが、なんと3回も現地視察にお越しいただき、実際の距離、サイズを克明に調べ上げたうえで、製作に向かっていただきました。
当初は6カ月の予定でしたが、こだわればこだわるほど時間を要してしまい、1年以上かけて完成していただきました。

それらの様子は佐藤さんのXをさかのぼることでご覧いただくことができます。

<その驚きのテクニックとは!>
・既製品のパーツはレール、列車の車両、ミニカーくらい。
・あとはほぼ手作り
・電柱や信号機、踏切の信号も実際のものに合わせて作成
・家の模型は実際に歩いて大きさを測りつつ、GoogleEarthの空からの画像と組み合わせて設計
・実際に歩いて感じた微妙な高低差も再現
・さらに上から、斜めから見た時に違和感がないように単純な縮小ではなく、見えやすいように圧縮
などなど、信じられないくらいの細やかさでできあがっています。

ちなみに、鉄道ジオラマ誌「RMモデルズ 2024年10月号」には佐藤さんが今回製作したジオラマの特集記事を3ページにわたって聞いていただいております。この業界の中では第一人者の作品とあって、記者さんも気合を入れて記事を作成いただいたようで、特集記事に紹介されている写真も実際の写真なのか、ジオラマなのかがよく見ないとわからないくらいいい写真を載せていただいてます(笑)

見れば見るほど感嘆!

地元谷浜の観光協会会長にもこのイベントに参加いただきましたが、「最近は鉄見デッキにも人が上がっているのを見る。。いままでは鉄道撮影の人が何人かいるなぁとみている程度だったが、鉄見デッキができたことで観光資源としての価値を感じる」とお言葉をいただき、ジオラマについては「見れば見るほどすごい」「地元の人たちにもこの出来栄えを見ていただきたい」といってくださいました。

イベント会場の真ん中には完成したジオラマを設置し、佐藤さん自らWebカメラを使って細かいこだわりの部分を説明し、ズームアップしてみるとより職人技のなせるすごさを実感、参加者のみなさんも一様に驚きの表情を浮かべておられました。

鳥塚さんのトークに爆笑♪

日本の「ローカル鉄道再生請負人」と称される前えちごトキめき鉄道社長、現同社相談役、そして現在は大井川鐡道社長の鳥塚亮さんは、皆さんご承知のとおり、こどものころからの生粋の鉄道ファン。今回はそのなかでも鳥塚社長の鉄道模型との出会いをはじめ、昔の鉄道写真をご紹介いただきながら、佐藤さんとのクロストークを展開してくださいました。

鳥塚さんが小学生の時に買った模型の話や昭和40年代くらいの鉄道模型業界黎明期の話に同世代の参加者は大いにうなづき、古くからある模型やパーツのメーカーの名前とかは、模型好きの方々に響いているようでした。また、同学年の佐藤さんとは同じ鉄道ファンとしての経験も同じだったようで、学生の頃、鉄道ファンだということをは隠していたという話では佐藤さんも奥様に内緒にしていた経験談を持ち出し、会場みなさんから大いに笑いをいただき、大いに盛り上がりました。
サプライズネタとしてお話しいただいたのは、鳥塚社長がこどものころ、約50年ほど前に撮影した車両と全く同じ車両と社長として赴任した大井川鐡道で再会した話。そしてその復元に向けての裏話は実に鳥塚社長らしく、素敵なお話でした。

佐藤さんと鳥塚さんの出会いは、鳥塚さんがいすみ鉄道がいらっしゃった頃で、その後偶然に大井川鐡道の終着駅である千頭駅の居酒屋で出会ったり、今日のおふたりの関係を予測していたかのような話の展開には驚かされました。

ジオラマの今後に期待♪

そして、イベントの最後には、ジオラマ上に作っていただいた「鉄見デッキ」に佐藤さん自らの手で「人」をのせていただきました。
実際にジオラマ王が作業する姿はめったに見られないことですから、参加者一同ジオラマの周りに集まって見学させていただきました。

地元の人たちがよく知っている場所に、みなさんのご協力によりクラウドファンディングで集めたお金で新しい観光スポット「谷浜鉄見デッキ」が生まれ、人が集まる。鉄道が大好きなみなさんに囲まれて無事お披露目できた今回のジオラマも含めて、新しい上越の鉄道資源としてお楽しみいただけましたら幸いです。

ジオラマについては、今後フルサットアップス内に展示予定です。
9月末までは、フルサットアップスにて無料でご覧いただけます。
また、10月以降はフルサットアップス横の個室ワークボックスにて、時間貸しの「鉄道部屋」「趣味部屋」として30分単位でゆっくりとジオラマを独占してご覧いただける空間としてご利用いただけるよう準備しております。
ぜひお越しくださいませ。

イベント前にはデッキの上に人がいませんでしたが、
最後に佐藤さんが仕上げ
鉄見デッキに人が集まり、無事ジオラマ完成です。

現地を見てからジオラマを見たら感涙♪

以下は実際の谷浜鉄見デッキからの風景です。鉄見デッキはトキ鉄谷浜駅から約800mのところにあります。
阿比多神社の参道に位置しているので鳥居と踏切と列車を一度に撮れる場所。
雪月花の通過写真が撮れればラッキーです!
ぜひ実際の鉄見デッキにもぜひお越しくださいませ。

谷浜鉄見デッキの場所はこちらからご覧ください。 https://maps.app.goo.gl/6gxyoKNoFPrC2ZWj8