11/27 上越クイズ&ウォークイベントレポート
11月27日(日)上越クイズ&ウォークイベントが開催されました。この事業は観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の採択事業であり、運営は北信越地域資源研究所、えちごトキめき鉄道、頸城自動車、中郷観光協会等から成る「上越リアル鉄道博物館プロジェクト」が行いました。
集合場所は上越妙高駅西口コンテナ商店街フルサット。
参加者は10組33名(おとな21名、こども12名)。
前日夕刻からの雷雨は収まり、肌寒いながらもなんとか天気は持ってくれました。
今回の上越クイズ&ウォークイベントは初めての企画。
鉄道とまちあるきとクイズを組み合わせたウォークラリーとなります。
参加チームには
・上越市内に配置した20ヵ所のチェックポイント一覧とマップ・・・どこを目指していくか
・チェックポイントで解くクロスワードパズルのマス目・・・現地でのポイント獲得ミッション
そして、トキ鉄の時刻表。
10時~14時の4時間の間にトキ鉄を利用して、高田駅・直江津駅・上越妙高駅などの周辺に設置したチェックポイントをどれだけ回って、ポイントを稼げるか?
時刻表を見ながら、駅とチェックポイントの間を何分で移動して何点稼げるか、そして、チェックポイントにはクロスワードパズルが待ち受ける。
4時間頭を使いっぱなしのワクワク感が止まらないイベントです。
イベント終了後の感想としては、5(とても楽しめた)~1(楽しめなかった)と設定しましたが、
8組がとても楽しめた、2組が楽しめたと回答いただきました。
では、どんな感じで進行したかをご報告します。
9時15分集合(慣れていないため、時間がかかってしまいました。)
・イベント参加登録
・LINE登録
・イベント乗車券配布
9時35分イベント説明
・チェックポイント一覧
・チェックポイントマップ
・クロスワードパズル問題一覧
・えちごトキめき鉄道時刻表
9時45分第一チェックポイント攻略
・全員でルール通りに運用できるかどうかのテストを集合場所のフルサットを第一チェックポイントとして実際に攻略しました。
①チェックポイントで記念撮影
②チェックポイントにしかないQRコードを読んでクロスワードパズルのタテのカギ、ヨコのカギをゲット。
③チームごとに記念写真とクロスワードパズルの答えをLINEで本部に送信
すぐに全チームが①~③のミッションを攻略し、ポイントを稼いだところでスタート♪
作成会議をするチーム、すぐに本部を離れてもよりのチェックポイントを目指すチーム、それぞれの戦いが始まりました。
スタートしたものの、直近の列車は以下の2本だけ。
10時02分 上り 上越妙高駅発⇒二本木駅行き
10時19分 下り 上越妙高駅発⇒直江津駅行き
ローカル列車は本数が少ないのです。だから、どこからどのように列車を使って移動するか、ついた駅では何分間活動できるのか。次はどこの駅に向かうべきか。
このあたりの作戦がカギを握るのです。
ここではちょうど上り組5組、下り組5組。
みごとに半々に分かれてのスタート。イベント企画者冥利のスタートとなりました。
今回わかったのは家族での参加が7割だったのですが、ほとんどが「ふだん鉄道を利用しない」方々。
だから、余計に時刻表の見方とか駅間の移動時間とか、とにかく新鮮に楽しんでいただけたようです。
列車の中でも作戦会議。
景色どころじゃないですね(笑)
そして、チェックポイントについたら、チェックポイント掲示を見つける。
記念撮影の背景を確認。同じポーズで写真撮影。
それが終わると今後はクロスワードパズルにチャレンジ。
クロスワードパズルの答えとともにこんな感じで本部に送信。
答えと記念写真が確認できると本部でポイントを付与します。
ちなみにこのチェックポイント掲示用のサンプル写真は、城西国際大学のインターンの皆さんにお願いして、事前にすべてのチェックポイントを回って、ポーズをとって写真撮影したものを使わせていただきました。
イベントの仕込みも大変なんです(汗)
午後からも続々と届く各チームからの報告。
ちなみに本部では刻々と到着する各チームからの報告を受けて、どのチームがどの地点で何点稼いでいるかを把握。さながら、選挙の開票速報事務所のように盛り上がっていました。
14時スタート地点と同じ、フルサットにゴール
集計している間には、かつてアメリカ横断ウルトラクイズで優勝した北川宣浩さんによるクイズ大会も実施。北川さんには今回のクロスワードパズルの設問の監修もしていただきました。
そして、表彰式。
そしてフルサット施設内に設置した上越リアル鉄道博物館の総合案内所に結果を掲示。
優勝チームは20ヵ所のチェックポイントのうち14ヵ所を回ったチーム
2位と3位は13か所回ったのですが、どのチェックポイントを回るのかの選択によって差がつきました。
4時間をどのように回って、何点稼ぐか、知恵と体力を使って楽しむ。
このあたりの面白さがこのイベントの特徴です。
無事終了しました。
参加チームの皆さんにはアンケートをこたえていただき、いただいた感想としては、
今回のイベントによって、
「普段行かないところに行けた」「普段乗らない鉄道の旅を楽しんだ」という非日常感。
「チームで一致団結」「頭と身体を使って楽しめた」「みんなと会話しながら楽しんだ」などのポイントについて高い評価をいただきました。
とくに帰ってきた後の親子の会話が弾んでいた点(特におとうさんの笑顔)については、みなさんの笑顔とともに印象ら残っておりまして、どのチームもとても充実した時間が過ごせてのではないかと実感したところでした。
ネガティブな意見としては、
家族連れ中心だったものの、優勝者が若いカップルだったこともあり、「体力がある人が有利」という回答が最も多く、そのほか、「チェックポイント攻略ばかりに気が行って、まち歩きが楽しめない」とかの意見もありましたが、一方で「列車の時間とまち歩きの時間の組み合わせが難しい」「もう一回あれば「もっと高い点数がとれる」と思う」のようにもう少し楽しみたいというところにもチェックを入れていただきました。
その他のご意見として目立ったのは、4時間ずっと動き続けるイベントとなりましたので、「小学生低学年以下」のお子様には体力的なハンディが大きかったという言葉もいただきました。次回に向けてはこのあたりの調整も勘案しておく必要があります。
ご参加、ご意見ありがとうございました。
一方で、想定外によい反応だった点も一つ。
今回のチェックポイント設定には「ボーナスポイント」がもらえるチェックポイントを作りました。
そして、なんと4時間後にわかった結果は、
・高田駅 肉のいろはで総菜を食べながら写真を撮る(10チーム中10チーム)
・上越妙高駅フルサットで食事の写真を撮る(10チーム中7チーム)
・直江津D51レールパークに入場してD51と写真を撮る(10チーム中2チーム)
・高田城三重櫓に入場して写真を撮る(10チーム中1チーム)
お金がかかるチェックポイントにも結構行っていただけたのは大いなる収穫。
地域のお店を巻き込んでのイベントへと発展させるためのヒントをいただきました。
今回初めてこのイベントを開催し、参加していただいたみなさんからの感想・ご意見により、このイベント自体の骨格は大幅に変える必要なく、十分にお楽しみいただける企画であったことが確認できたことが大きな成果となりました。
今後に向けて、このイベントをさらにブラッシュアップするためには
・ターゲットとなる参加者に合わせたチェックポイント設定
・クロスワードパズルの難易度設定
・受付・オペレーションの簡素化
・ルールの明確化
そして、クロスワードパズルを作ったり、チェックしたりするには結構時間がかかったりしたこと、チェックポイント設置のために協力していただく駅や市役所の皆さん、お店の方々の協力を取り付けるための人手や準備、何より大事なのが「有料化した際の料金設定」などなど、課題は山積ですが、参加者の笑顔を見るためにさらに頑張って完成させていきたいと決意したところです。
みなさま、ありがとうございました。